当院における投薬の考え方

当院の理念は「病気からの卒業」に重きをおいています。

基本的には食事療法とストレスマネジメントの主体的な実践により病気からの卒業を目指しますが、何らかの理由でその実践だけでは病態を克服しきれない、自力で安定状態に戻せない状況に陥っている人に対して、初めて薬を検討致します。一般的な薬物療法では、ほとんどの場合で一度処方された薬をずっと飲み続けなければならなくなることがほとんどですが、当院では薬というものを本来の薬を使わない状態に戻すまでのあくまでも一時的な手段として用いることを推奨いたします。

また西洋薬(一般的な病院で処方される錠剤。単一の成分を抽出して作られるものが多い)のように急峻に代謝を歪ませるリスクの高い薬を使用することは推奨いたしません。院長は日本東洋医学会の専門医で、漢方治療に精通しています。

漢方薬は西洋薬と異なり、急峻に代謝を歪ませるのではなく、体温産生システム、水分調整システム、微小循環調整システム、抗ストレスシステムなど、もともと人間の身体に備わったシステムを刺激することで自己治癒力を調整するような薬の使い方を得意とします。システムがオーバーヒート(過剰適応)した場合には一時的に西洋薬を用いる場合もありますが、それもあくまで「一時的」です。漢方薬による自己治癒システムサポートも食事療法とストレスマネジメントの実践で軌道に乗るまでの一時的な救済手段として使うのが基本的姿勢となります。

とはいえ、西洋薬であっても漢方薬であっても、延々と薬を使い続ける事は遅かれ早かれ人間の代謝システムを破綻させることへとつながります。次第に薬なしでは現状が保てない状態、ひいては薬があっても現状を維持できない状態へと悪化すれば病態は不可逆的となってしまいます。そうなる前に食事療法とストレスマネジメントで自己治癒力を復活させる、そのための時間稼ぎとして薬は使用されるべきだと考えています。

従って、当院が診療で用いる薬は必然的に西洋薬よりも漢方薬をお勧めする場合が多くなりますことを御了承いただければと思います(ただし患者さんが西洋薬の継続処方を希望される場合、費用を全額御負担頂ければ当院から処方することも可能です)。なお薬には一定の確率で必ず副作用が起こり得ます。薬を飲み始めて何らかの症状悪化があった場合は直ちに服用を止め、医師へ相談されることをオンライン診療利用時の原則としていただきたく存じます。